施設で共生するということ
今日は教員セミナーの授業の一環で、大阪のとある児童養護施設を訪問しました。

【児童養護施設とは?】

児童と児童をとりまく環境の接点にあって、
家庭養育を増進し家庭養育に関わる問題の発生を予防し、
必要に応じて家庭養育を支援・補完・代替する公的な養育保護の機能のこと。


大阪をはじめ、全国でも今、深刻な問題になっている児童虐待。

児童養護施設では、
そんな不適切な環境におかれる子供達を受け入れ、
心と体のケアを手厚く支援し子供達の発達を見守る施設だということを
今回改めて教えていただきました。

施設は雑とした都会から離れた、自然に恵まれた場所に位置しています。
バスを降りたとたん、森の匂いというか
新緑のいい香りが広がりました。

先生からの説明を受け、この施設で過ごす多くの子供達が
親からの虐待を受けていたという悲しい事実を知りました。
それも両親・ひとり親がいるのにも関わらず、一緒に住むことが困難という事実。
子供達は愛されない、周りから受け入れられないという環境から
入所時 多くの子供達は自己表現が乏しい為、問題行動のある子供達だそうです。
発達障害の子供達も多く、でもそれはもとから生まれ持ったものであるか
育った家庭環境から障害をもったのか。(私は後者ではないかと思うのですが)。

児童養護施設では、こういった環境から子供達を守るため
児童相談所などの行政からの指導により子供達を受け入れます。

この施設では、保育士・指導員・心理カウンセラーの先生を始め、医師・看護婦が
ベストタッグを組んで常に見守ってくれています。
そして施設の中に学校もあり、子供達は施設内の学校に通うことができます。
近所の学校とも連携していて、
可能な子供達は本校とよばれるそちらの学校に通うこともできます。
校内を見学させていただきました。
クラスは少なく、1クラスの人数も少ないのですが
至って普通の学校です。
先生は本校の小学校から来てくださいます。
また発達障害のある子供には、クールダウンするための部屋もあり、
ひとりひとりのニーズにあった、決め細やかな指導がされているのが伝わってきます。
また、カウンセリングルームの棟もあり、そこでは
リラックスした状態で、おもちゃと触れ合いながら子供と話ができる環境がありました。

乳児保育施設は先生1人に対し、乳児2人と手厚くみてくれます。
大きい子供達、中学年以上は部屋があり、2人1部屋だそうで、寮のようです。

今日は土曜日だったので、子供達が外で遊んでいる姿を見ることができました。

恥ずかしそうに挨拶をする子供達。
自分の子供達と同じくらいの年の子供達。
シャボン玉をして仲良く遊んでる子供達。
森の公園で遊ぶ子供達。
子供達が笑顔で遊んでいる姿をみて
この施設が安心して暮らせる場所なんだということが伝わって来ました。

①自由な中にもルールがある
②規則正しい毎日の生活。
③そして「受け入れてもられる」環境があること。


それは子供達にとって心と体をつくる一番の基礎的な栄養の部分で
今自分達の子供達にもいえる大切な環境なんだと思いました。

そして教師として、と考えた時
この3つは基本中のキホンなんだ。だから大切にしたいと思いました。

児童虐待については、年々増加傾向にあります。

施設に入所する子供達は、減っている しかし
相談件数としては、増えている。

ということは その虐待にあっている子供達は・・・

公立の小中学校に通っているのです。

現実、そうなんですよね。
その子供の背景にある親子の関係・取り巻く家庭環境を
きちんと見据えることがいかに重要か、
そしてその問題が教師の肩にかかっているという責任の重さをひしひしと感じました。

今日、ここに来るまでは、恥ずかしながら施設への偏見もどこか自分の中にありました。
今回、施設を訪れてみて、こんなすばらしい環境で
手厚いサポートの中、みんなで育っていることを知りました。
そして、そんな気づきができたことが、今日の大きな収穫でした。


ひとつ、心に残ったことがあるので書きとめておきます。
学校の見学をしたとき、子供達の詩が廊下に張り出されてたのを目にしました。
子供達のあふれる気持ちがそこに書かれていました。
その中のひとつ。

「私は生まれてきてよかったの?」

泣きそうになったんで、それ以上は読めませんでした。ほんとうは読むべきだった。

どんな気持ちでこれを書いたんだろう。
どんなに辛い思いをしたの、この子は。
そう思うと今も泣けてきます。

ハグして「うん。よかったんやで。」って言ってあげたい。
そんな前向きな勇気を与えられる先生に私はなりたいな。
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教員セミナー |コメント:2 | トラックバック(-)| 2009/06/06(土) 23:39:13
コメント
虐待
いやな言葉ですね。
子どもは、家で、虐待をうけ、
おとなは、セクハラ・パワハラをうけ、(おとなに限りませんが)

夫婦間、恋人間では、DV。

わたしは、子どもの手を上げたことないです。
怒鳴ることも、ないなぁ。

原因は、被害をうける人間にあるのではなく、加害者の心の中に潜んでいると思うなぁ。

ママ友で、いつも 怒鳴ったり、叩いたりして子どもを叱る人が、いたけど、原因は、そのママ友のイライラだったなぁ。

いろいろなひと いてるけどね。

教育関係の友に教わったけど、
「子供」って漢字は、「供」ではなく、子どもって書くよ。
2009/06/12(金) 11:17:47 | URL | harupon #t50BOgd.[ 編集]
・・・haruponさん・・・
レス遅くなってゴメンナサイ。

子どもは「子供」でなく子どもって書くんですね!そっか!!
ありがとうございます。

虐待。今私達の身近なところで起こっている問題でもあります。

兄の元嫁が今彼氏と暮らしてるらしく、末っ子のチビちゃんはネグレクト(育児放棄)っぽい虐待をされてます。チビちゃんはウチのharuと同い年だけど、すごく目つきも怖くて、荒れています。何度も兄の元へその子は逃げてきましたが今また母元へ帰っています。自分の子どもながら心配になります。

>原因は、被害をうける人間にあるのではなく、加害者の心の中に潜んでいると思うなぁ。

私もそう思います。
愛し方、接し方がわからない。

施設では親のケアも必要とおっしゃってましたが、まさに共に育っていくということですね。

haruさん、えらいなぁ。
私けっこう手が「先」あります。
2009/06/16(火) 01:14:18 | URL | yukari #-[ 編集]
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